日々つれづれ易のこと(その4)

夏休みが終わったと思えば
朝晩はもうすっかり秋の風

バスタオルから毛布出してみたりと
季節の変わり目に追いつけてないでいます

そんなこんなで一旦リセット
自分自身の見直しを一緒にしませんか

易経を学ぶ中で最初の物語となる

乾為天(けんいてん)の卦辞に

乾。元享利貞(けん、げんこうりてい)

と書かれています

この言葉を学ぶ上で四徳(四つの徳)に触れ
儒教の五徳について教えていただきました

 

儒教の「五徳」
五つの徳とは

仁・義・礼・智・信

「仁」は心の優しさ、人を思いやる慈悲の心

「義」は己の為でなく、正義、義理を貫く心

「礼」は礼儀正しさ、敬意を表す心

「智」はものごとの道理をよく知り得ていること、自ら学ぶ心

「信」は嘘なく約束を守り、信じる心

を意味しています。

「信」は、仁・義・礼・智の四つの徳を持ち合わせることで
「信」が得られるとも言われています

この五徳を大切に、自分を磨いていけば
やがて人として大きく成長することが出来る

 

勿論、この五徳を兼ね備えている方は
人望厚く、人が沢山集まり成功されていることだと思います

 

でも今、何かに行き詰まりを感じている方は

 

戦国の武将である伊達政宗公の
武士道の基本理念としての五徳をご紹介します

仁に過ぎれば弱くなる

義に過ぎれば固くなる

礼に過ぎれば諂い(へつら)いとなる

智に過ぎれば嘘をつく

信に過ぎれば損をする

 

意味は、
人を思いやりすぎたり、愛しすぎると自分が弱くなり
正義や義理ばかり通し重んじすぎると固くなる。
礼儀作法を重んじすぎたり、敬いすぎると、
ただの機嫌取りになる。
利口になりすぎると嘘をつく知恵が働く。
他人を信じすぎれば、自分が損をする。

 

どちらも、人間の本質をついていて書かれています

全てが行き過ぎてはよろしくなくて
何事もバランスが大切なんだと説いているのです

 

何か行き詰った時は
何が行き過ぎていたのか
やり過ぎていたのか
振り返り、改めて考え見直す

そう繰り返しながら、
成長してゆくものなのかもしれません

 

夏の終わりに
何が足りないのか
行き過ぎてるのは何か
やりすぎていないか
力をぬいて

自分の心の音にも耳を傾けながら
自分を見つめながら
整え、整え、秋の風を感じたい友美でした

初心に戻り
物事の元(はじまり)は、仁から始まる
人を思いやる心からまた積み重ねてゆこうと思います

古の方々が残してくれてる叡智に触れて

どなた様も、
自分に優しいひとときを過ごせますように